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川崎宗則さんがゲストに呼ばれた試合
日本シリーズでは元ホークスの ムネリンこと川崎宗則さんが ゲスト解説に呼ばれた試合がありました。 その他に解説が3人ぐらいいたと思いますが、 全て巨人あるいはセ・リーグサイドの人です。 その試合も当然、回を追うごとにホークスが 優勢になっていきます。 試合終盤、巨人の攻撃の前に川崎さんが、 「サー、声を出していきましょう!」 と、巨人を応援します。 今は解説者ですから、公平な立場です。 しかし、実況のアナウンサーも他の解説者も、 シラーッとしています。 実はここにホークスの強さを感じました。 ホークスの強さとは? どんなに劣勢でもゲームセットになるまでは 負けではありません。 伝えたかったのではないでしょうか。 ムネリンは選手時代にかなりオモシロイ選手でした。 インタビューなどでも、 本気とも冗談ともわからない受け答えをしていました。 試合中も常に声を出して、明るく振る舞っていました。 自然とやっていたように見えますが、 意識してやっていたそうです。 そりゃ、エラーしたり打てなかったりで 落ち込むこともあります。 しかし、そんなときでも明るく振る舞うのが 自分の役割だとムネリンは考えていました。 声を出して、元気でいれば 野球は何が起こるかわかりません。 全力でプレーをしたらチームの雰囲気は変わります。 これはムネリンがチームを去った後に 熱男ことマッチこと松田選手が語っていました。 それは熱男に引き継がれた そしてムネリンはその役割を松田選手に 託してチームを去りました。 ある日松田選手を呼んで、 いつでも明るく振る舞うようにと、 言い聞かせたそうです。 だからマッチはのべつ幕なし熱男と叫びます。 これはおどけてやっているだけではありません。 チームを元気にするために、意識的にやっています。 打てなくても、 降ろされてもベンチでやっています。 川島選手も同様です。 出場機会がなくても声を出して、 明るく振る舞います。 グランドに立っても同様です。 つねに、楽しく野球をしています。 これがホークスの強さの一因です。 これはすべて ムネリンから引き継がれたことですね。 問題はこの二人がベテランということです。 松田選手に言わせると 「いません!」(きっぱり) 候補は何人かいるのですが、 まだまだなのだそうです。 レギュラーを何年か出来るぐらいでないと 後継者とは言えないとのこと。 強いチームの作り方とは ホークスではベテラン選手も外国人選手も 全力でプレーします。 全力で走塁します。 平凡な内野ゴロだからと気を抜いて走ると ベンチやファンから文句が来ます。 いつでも気を抜かず、 全力プレーがホークスです。 そして、声を出して楽しそうに、 みんなの元気が出るようにします。 これが強いチームの、 少なくとも現在のホークスの 野球に取り組む姿勢です。 施設がいいからとか、 給料が高いとかじゃなくても 出来ることですよね。 DH制を導入しなくても出来ることですよね。 プロだとピッチャーゴロを打った時に 一塁まで全力で走るのは恥ずかしいですか? そんな選手ばっかりだと いつまでも強いチームになれません。 冒頭のテレビ実況の話に戻ります だからムネリンはあの場面で 「サー、声を出していきましょう!」 と、言ったのです。 ムネリンはあの実況放送では 完全に1人だけアウェー状態です。 解説者も実況も 相手チームよりの人々です。 強いチームを作った本人が 目の前で実践してくれています。 それを学べなければいつまでたっても 強いチームはできないと思いますよ。
by tchthsky
| 2021-01-26 00:15
| 日本シリーズ2020
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